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2021.10.27
未分類歯列矯正の年齢制限について

歯列矯正を検討されている多くの方が気にされる対象年齢。子どもの頃から始めないと治療ができないのではないかと思っておられませんか?今回は、歯列矯正における年齢制限についてご説明していきます。
歯列矯正の開始時期
結論からお伝えすると歯列矯正は、いつから始めていただいても問題ありません。
50代からでも、
60代からでも可能です。
ただし、必ず一点だけご確認いただきたいことがあります。
「重度の歯周病になっていないか」ということ。
歯周病と歯列矯正
重度の歯周病に罹患している場合、歯列矯正が開始できないことがあります。
歯を支える骨を溶かし、つくることを繰り返す歯列矯正。
歯周病で骨が少ない状態で歯を動かすことは、非常にリスクが高い治療となります。そのため、健康な骨や歯茎があるかどうかを確認する必要があるのです。
マウスピース中は歯周病になりやすい?
マウスピース矯正治療を開始できたとしても、歯周病との関係は断ち切れません。特に、マウスピース矯正中は歯周病になりやすい環境下にいると言えます。十分に注意して、お口の中を清潔に保つように心がけましょう。
歯周病の方へ
歯周病だったら歯列矯正できないの?と思われた方もご安心ください。
基本的には、歯周病治療と定期的なメンテナンスを継続していただき、状態が安定すれば歯列矯正を行うことができます。
必ず、定期的なメンテナンスを継続すること・ご自身で行うケアを怠らないことの2つをお約束ください。
お子様の矯正治療をお考えの方へ
では、子どもの矯正治療はいつから開始できるのでしょうか?最初の目安としては、「歯が乳歯から永久歯に生え変わり始めるころ」の、6・7歳と言われています。ただしこの時期では、歯を細かく整えるわけではなく、歯が生えやすいように土台を整えることを目的とします。
次の目安としては、「永久歯が生え揃ったころ」の12歳ごろと言われています。顎の骨の発育も終わったタイミングのため、一本一本細かく動かしていくのに適しています。
タイミングによっては、早期的な治療が有効な場合や悪化して治しづらいケースになっている場合もあります。早めに相談することをお勧めします。
詰め物や被せ物がある方
詰め物や被せ物があると歯列矯正が難しいのでは?と心配されている方もおられるかと思います。
場合によっては、矯正治療終了後に被せ物を新しくしていただく必要がありますが、詰め物や被せ物があっても歯列矯正を行っていただくことは可能です。
マウスピース矯正との相性
通常のワイヤー矯正の場合、被せ物をしている歯に矯正装置をつけますが、接着しにくいという難点があります。
しかし、マウスピース矯正の場合、装置を取り付けることがなく、アタッチメントを取り付けるのみで、装置が外れる心配はありません。(アタッチメントが外れてしまう可能性はあります)
そのため、被せ物がたくさんお口の中にある方は、ワイヤー矯正よりもマウスピース矯正の方が適している場合があります。
歯から考える生涯の豊かさ

矯正をすると、見た目が綺麗になることに加えて、自分の歯を健康に保ちやすくなります。
また、矯正をきかっけにご自身の歯の健康維持をより積極的に考え始める方が多いとも感じます。
年齢を重ねても、自分の歯の健康レベルが高いことは、人生の豊かさが高いと言えます。歯は毎日の食事をとることはもちろん、歯の健康は全身の健康状態と密接に関わっています。
もしも、歯列矯正を迷われている方は、直近数年単位ではなく、「生涯の豊かさ」と捉えて考えてみるのはいかがでしょうか?
大人の矯正事情
自分の周りには矯正をしている大人が居ない。と思う方もいらっしゃるでしょう。始めるにしても、他の方はどうなのだろう?実際の大人の矯正事情はどうなのか、気になりませんか?
どこまでいっても、矯正治療は自分のモチベーションキープが鍵となっています。同じように大人の矯正をスタートした方の数値的な結果が出ています。
記事を見てみる「大人の矯正事情」
矯正を始めたい!
という気持ちを大切にしたい
歯列矯正を始めたいと思っていても様々なことが気になって、なかなか始められずにためらっておられる方も多くおられることかと思います。
しっかりとカウンセリングでお話しをお伺いしますので、気になることやご不明点があれば、遠慮なくお話しください。
記事監修者:歯科医師 庄野太一郎
徳島県出身、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。