2021.04.14

装置のこと

バイトランプ

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これまで様々なインビザラインの機能をご紹介してきました。今回も新たな機能をご紹介します。
今回ピックアップするのは「バイトランプ」。その機能や役割について見ていきましょう。

バイトランプとは?

インビザラインのG5でリリースされた新機能。
このシリーズでは、過蓋咬合(歯が深く噛み合わさってしまっている状態)の症例に革新的な機能が追加されました。
過蓋咬合は、ワイヤー矯正でも比較的難症例とされており、実はこれまで、マウスピース矯正での治療はあまり適していないとされていました

理想的な嚙み合わせって?

そもそもお口を閉じている際、奥歯は少し開いていることが理想です。

しかし、ほとんどの方はがっちり奥歯を強く噛んでいらっしゃる方が多いです。さらにマウスピース矯正をすると、余計に奥歯を強く噛みがちです。
マウスピースの厚さ分、奥歯が押し込まれる力が加わります。
すると本来動かしたい奥歯の動きを妨げられてしまう難点が生じます。

この噛む力を緩和・抑止するためにある突起物でセーブします。これがバイトランプです。

強く噛んでいる自覚がないかも?

上記でも説明しましたが、本来、リラックスしているときには上下の奥歯は噛みしめずに、隙間があいているもの。

しかし、頑張り屋さんやストレスを感じやすい方ほど、グッと食いしばってしまう傾向にあります。

もしかしたらあなたも、自覚しておられないだけで、強く噛んでしまっているかも!?(集中しているときなどに強く噛み込んでしまっていないか、日常生活の中で自己チェックをしてみてください!)

バイトランプの役割

では、突起物であるバイトランプはどこについてるか?

だいたいの場合、上の前歯の裏側にあります。

バイトランプがあることで、深く噛みすぎないようストッパーのような役目をしてくれています。
奥歯を浮いた状態にすることで、奥歯は噛む力の影響を受けずに動かしたい方向のみにアプローチができるようになります。

同時に、上下の前歯がしっかり噛み、前歯にも矯正力が加わることで、前歯の噛み合わせの深さもコントロールが可能です。

実際の装着感は?

以前紹介したバイトランプと比べると、内向きにサイズ感のある突起物があり、更に違和感があるように見えると思います。

実際、正直なところ、初めて装着された患者様からは装着一番、

「さしすせそ、が言いにくい」
「矯正中ずっと付いてますか?」

などのお声があがります。

焦ることはありません。なぜなら
「3日経たない内に気にならなくなった」
と仰る患者様がほとんどでることを知っているからです。

矯正前では信じられないと思いますが、矯正器具と長い間付き合っていると、矯正終了時には、少し寂しい気持ちにもなるみたいですよ。そのぐらい、生活に馴染むというわけです。

矯正治療における嚙み合わせの重要性

噛み合わせが深くなりすぎると、矯正治療後の後戻りや顎関節症のリスクが高くなります。

患者様にとって、歯の生涯に渡った健康を保つことができるかが何より重要です。

適切な矯正治療方法を一緒に探しましょう。是非、お気軽にご相談ください。

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記事監修者:歯科医師 庄野太一郎

徳島県、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野市歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。