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2021.11.12
装置のことコンプライアンス・インジケーター

インビザラインは、様々の機能が一人一人カスタムされています。ほとんどが症例によって、機能の有無が選択されますが、一つ症例に関係がない機能があります。それが、
「コンプライアンス・インジケーター」
10代の矯正治療用の機能としてスタートし、現在は全てのアライナーに使用可能となっています。この機能がついている治療中の方なら気づいているはず。あの「青いちょぼ」のお話です。
どんなもの?

見た目は、青い小さなちょぼ。多くは上の奥歯両側についています。
・コンプライアンス=約束遵守
・インジケーター=指標
名前の通り、約束が守れているかを示す目印の役割があります。約束とは?ずばり、「装着時間が守られているかどうか」マウスピース矯正で一番重要な約束事です。
仕組み
どうしたらこの小さな青いちょぼで装着時間がわかるのか、気になりませんか?「熱感知?」「何か組み込まれている?!」・・・など想像しますよね。
実際に実験してみると・・・
熱に反応して、色が変化しているのでは!?と考え
実際にお口の中の温度に近い「お湯」に浸して実験してみましたが、全く変化は見られませんでした。
何で反応するの?
答えは、「唾液」です。
長時間唾液に触れていると青い色が薄れてゆき、約10日で透明に変化する仕組みになっています。つまり、1つのアライナーを装着する日数の間で、それぐらい装着していたか=唾液との接触時間数となり、青色がどの程度まで薄まっているかを確認することにより、装着時間数を計ります。
効果とメリット
交換時期がわかりやすくなる
1つのアライナーに対しての、歯の動かし方により、時には一部の歯が追いつかないことがあります。よりシミュレーションに沿うように、装着時間の計測が役に立ちます。次のステップに進むタイミングの目安となります。
意識が高まる
患者様自身の装着時間への意識が高まり、結果的に短期間かつシミュレーションにより近い治療結果が得られることが期待されます。10代の矯正治療時のオプション機能としてスタートしたことが元であったことから、お子様の矯正治療時に、保護者の安心感と子どものモチベーションアップにも役立っています。
約束を守るための工夫

みなさんはどんな工夫をされているでしょうか?
マウスピース矯正は、患者様の意識づけが治療結果にも大きく影響する事柄の一つです。
今だと、SNSで体験記をあげていらっしゃる方も多いため、
情報交換やお互いのモチベーションキープでコメントし合うのもいいかもしれません。
SNSの投稿でよく見かけられる、歯の動きがみられる「シミュレーション」は、動画・写真撮影もOKです!
変化を楽しみながら、矯正期間を過ごすとあっという間にすぎていったと言われる方は多いです。
マウスピース矯正用のアプリで装着時間を管理
大人の矯正治療でしたら、コンプライアンス・インジケーターがついていない状態でマウスピース矯正を渡される方の方が多いかと思います。それでも適切な矯正時間は、子どもと変わりなく必要です。
「きちんと時間数を計算しておきたい!」
「矯正の記録をしていきたい。」
という方には、マウスピース矯正用のアプリも出ているようです。マウスピースを外している間の時間を記録しておくなど、細かい記録が必要ではあります。
こういった細かい記録管理が、一番最短で矯正治療を終わらせる一つの要素となり得るのです。
記録した内容は、よければ担当の歯科医師にも情報共有してみてください。より良い治療の進め方につながる可能性もあります。
無料シミュレーション
当院では無料カウンセリング・無料シミュレーションを行っております。
ワイヤー矯正と比べて、お口の中の違和感が少なく、治療中も取り外してしっかり歯磨きができるため、お子様にもおすすめな治療方法です。
ゴールが見えることで、お子様の矯正へのモチベーションアップが期待できます。
ご検討中の方は、是非ご一緒にカウンセリングにお越しください。
記事監修者:歯科医師 庄野太一郎
徳島県、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野市歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。