2021.10.08

注意が必要な歯並び

原因を知れば予防にも。歯並びが悪くなる原因

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皆様は歯並びが悪くなる原因をご存知でしょうか?おおよその方が遺伝的な要素だとお考えのことでしょう。もちろん遺伝的な要素も大いに関係しています。ただし、自身しいては家庭での生活環境によって歯並びが悪くなっているとしたら?

本記事では、皆様に知っていただきたい生活環境に起因する歯並びが悪くなる原因について記載します。

遺伝と後天的要素

遺伝による不正咬合

受け口(しゃくれ顎)など顎変形症(骨格的に問題がある場合)がこれに該当します。この場合、予防は難しいので、該当の方は、矯正歯科専門のクリニックで外科矯正をご検討ください。保険が適用される可能性がありますので一度専門クリニックにご相談されることを推奨します。

後天的要素

こちらがこの記事の本題ですね。後天的要素ってなんだろう!?と思ったそこのあなた!それはまさに日常生活における「癖」をさします。各家庭によって生活習慣は違います。例えば食生活。軟食傾向にある家庭では、そもそも一家全体が軟食傾向ですから、「よく噛んで食べない」ことで成長期に十分に顎が発達せず、不正咬合の原因と成り得ます。

噛めない理由

そもそも、軟食化になる原因は赤ちゃんの時期までさかのぼります。

赤ちゃんは、授乳の時期に離乳食に移行するための準備をします。簡単に言うと、ご飯を食べる(噛む)練習をはじめます。おっぱいが正しく飲めてはじめて、離乳食にうつる準備ができるのです。

そのため、それぞれのお子様によって離乳食にうつることができる年齢は異なります。

でも、多くのお母さんたちは、まわりのお母さんのお話しや育児雑誌の月齢表が気になって、「うちの子、離乳食遅いんじゃないのかな・・・」と心配になり、その子にとっては早い時期に離乳食を開始してしまうことも。

そうなると、「噛めない」状態のままで、離乳食に突入。

噛めずにモゴモゴしていると、忙しいお母さんたちは飲み物で流し込むことをレクチャー。

こうして「噛めない子ども」が完成しちゃうのです。

日常生活における不正咬合の原因

よく噛んで食事していない!

軟食傾向にある我が日本。よく噛まないことで現代の子供達の骨格は変わってきています。親御さんで自身の歯並びを気にされていた方は、十分に咀嚼するように気を付けてみてください。

ある箇所でばかり噛む

例えば左の下顎臼歯が虫歯で穴があいていたとします。その場合、すぐに治療をうけず放っていると、食べかすが詰まったりするので、逆側ばかりで噛む子がいます。その状態を続けていると咬合がずれる可能性があります。

癖がある

 舌の癖
 口が常に開いている
 指しゃぶり
 ほおづえ
 うつぶせ寝
 爪を噛む
    etc…

特に舌の癖や、口が開いているといった口呼吸は、矯正治療時にも並行してトレーニングで改善を目指します。

また、これらは矯正治療後の後戻りの原因にも成り得ます

日常の癖を見直して!

例えば、横向き寝やうつ伏せ寝、頬杖などは大きな力がくわわるため、歯並びに大きな影響を与えます。

普段何気なくおこなっている癖は、歯列矯正の何倍もの力を加えてしまうことになります。

お口の機能を正すトレーニング

矯正治療後の後戻りを防ぐためには、お口の筋肉が正しく機能していることが大切です。特に「舌の癖」があると、後戻りする可能性が高くなります。

そのような舌の癖を改善して、正しい機能を身に付けるトレーニングのことを「口腔筋機能療法」といいます。

正しい機能とは、日常的に舌が正しい位置にあり、「正しく噛んで、飲み込める」ということ。

そのゴールを目指して、少しずつ癖を改善できるようトレーニングを行っていきます。

「噛めていない」場合は?

噛めない理由は様々ですのでアプローチ方法が異なりますが、

「一口の量を適量に調整すること」は誰でも始められることかと思います。

噛めない多くの方は、一口量が多い傾向にあります。一口の量が多いとどうしても「正しく噛む」ということが達成できなくなってしまうのです。

そのため、気持ち少な目の量を口に入れて噛むように意識してみることも改善方法の一つです。

生活を見直して

もし歯並びの予防ができるなら、それにこしたことはないと思いませんか?小さいお子様がおられる家庭では特にです。まずは生活環境を見直し、改善できるところは改善していきましょう。また、口腔筋機能療法が必要な場合、当院にご相談ください。

記事監修者:歯科医師 庄野太一郎

徳島県、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野市歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。