2021.10.14

矯正豆知識

矯正で歯が動くしくみ

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歯はどうやって動いているの?

歯列矯正を検討している方や、治療中の患者様で、「歯ってどう動くの?不思議!」と疑問に思われる方は結構おられるのではないでしょうか。たしかに、知らない間に移動していて不思議ですよね。中には、

「もしかして、夜寝てる間にこっそり動いているの?見張っておきたい!」
というユニークな患者様もおられます(笑)

この記事では、歯が動くしくみについてわかりやすく簡単に説明していきますのでどうぞお付き合いください。

骨を溶かして歯が動く!?

歯は、「歯槽骨(しそうこつ)」といわれる骨に支えられています。歯列矯正で移動させたい方向に力を加えると、そちら側の骨が溶かされます。これを吸収といいます。そして移動させたい方向と反対側に骨芽細胞が形成されます。なんだか難しいですかね!?

この吸収と形成の繰り返しによって、少しずつ歯を移動させていくのが歯列矯正です。

強い力をかけて動かすのはNG

そのようなしくみなら、強い力をかければ歯を早く動かせるんじゃないの!?と思われた方もおられるのでは?しかし残念ながら歯列矯正では、強い力をかけて歯を動かすのはNGです!強い力を加えると反対に、歯の移動が遅くなってしまいます。それだけでなく、急に強い力を加えると歯の根っこがなくなってしまいますので、適切な力で歯を移動させることが大切です。

このような歯は動かない!

なかには「骨癒着(こつゆちゃく)」といって、骨と歯が癒着してしまって歯が動かないことがあります。

見た目には目立った特徴がないため非常に判別しにくいものです。(ただ、叩くと他の歯と音が異なります!)

骨癒着している歯は、動かし始めてしばらくしてから、歯の動きがみられないことで気付くケースが多くあります。

〜番外編〜 歯が動くスピード

もちろん、上記でお伝えした通り仕組みは同様でも、患者様によって歯の動くスピードは異なってきます。ただ、目安として1ヶ月に約0.5ミリ〜1ミリと言われています。

たったそれだけ?!と思われるかもしれません。ただ想像してみてください。お口の中の狭い空間でのお話です。1本1本の歯がそれぞれ少し動くだけで、実際1ヶ月でも「歯が動いてきた!」と実感される方が多いです。

写真で記録すると違いに気付く!

毎日少しずつ歯が動いていると変化には気付かないもの。

少しの変化でも写真に記録すると、月単位で見ると大きな変化となっていることがあります。

変化を感じると嬉しくなるため、矯正治療を頑張るモチベーションに。(毎日スマホで写真を撮っていくこともおすすめ!)

歯を動かす前に必要なこと

上記のように少しずつ歯を動かしていきますが、歯周病で骨が少ない方は骨を溶かしながら歯を移動させるのはとても危険です。だからといって、歯周病の方が歯列矯正ができないわけではなく、しっかりと歯周病治療を行い、管理を行っていれば歯を動かすことも可能です。

始める前にお口のチェックを

歯列矯正を始める前には、骨や歯茎が健康かどうかを確認するために、お口のチェックを受けられることをおすすめします。当院でもお口のチェックを行っておりますので、気になる方はご相談くださいね!

記事監修者:歯科医師 庄野太一郎

徳島県、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野市歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。