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2021.10.15
注意が必要な歯並び開咬について

不正咬合の一つである「開咬(かいこう)」。見た目は綺麗に見えることが多いため、ご自身では気付きにくい歯並びです。今回は、開咬についてご説明していきます。
開咬ってどんな状態?
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奥歯でしっかり噛み合わせても、上下の前歯が噛み合わない状態です。
開咬の患者様からよく聞くのは、
「ハンバーガーのレタスは、
前歯でしか噛み切れないです・・・」
「食べ物は舌で噛み切る
しかありません・・・」
などなど。
開咬の原因は?
小さい頃の指吸い・指しゃぶり
小さい頃、指吸いや指しゃぶりがありませんでしたか?そのような癖は、前歯が正しく噛み合わない原因となります。だから、歯医者さんはみんな「指吸い・指しゃぶりをやめてくださいね~」とお願いするのです。
舌の癖や舌の問題
通常、舌は上あごについているのが正常な状態ですが、舌の位置が上下の前歯の間に入ってしまうような舌の癖がある場合には、舌が上下の噛み合わせを邪魔してしまって、正しく噛み合わずに「開咬」となります。
また、「舌小帯(ぜつしょうたい)」といわれる舌の裏のヒダが短いことを「舌小帯短縮症」といい、舌の位置が上に上がりにくいために開咬になってしまうこともあります。
お口が開く=舌の位置がさがる
他にも、扁桃腺肥大が開咬に関わっていることもあります。お子様の扁桃腺が大きい場合には、ほとんどが成長とともに小さくなっていきます。しかし、扁桃腺が小さくならずに大きいままだと・・・
気道が狭く、鼻呼吸ができなくなる
↓
鼻呼吸ができずに口呼吸になると、
舌の位置が下がる
↓
舌の位置が下がると、
舌の癖に繋がる
↓
舌で歯を押し、歯並びに影響がでる(開咬や受け口に)
そのため、扁桃腺やアデノイドなどが大きい場合には、舌の位置が下がってしまう傾向になるため、歯並びに影響を与えてしまうことがあります。
開咬の方は癖の改善が必須!
どんなに歯並びを綺麗に治したとしても、舌の癖が残っている場合には「後戻り」といって、開咬の状態に戻りやすい傾向にあります。
歯並びを安定させるためには、舌の癖などの改善が必ず必要です。
常にお口が開いていることで・・・

日常的にお口が開いていることで、さまざまな問題が起こってしまいます。
一つは、前歯に着色が付きやすくなること。もう一つは、アレルギー体質になりやすく、免疫力の低下によって風邪などを引きやすくなってしまうことです。
お口が開いていることで歯並びだけでなく、見た目や健康にも影響を与えてしまうのです。
開咬が引き起こす問題は?
開咬の場合、奥歯でしか噛むことができません。そのため、本来なら全体で支えるべき「噛む力」が奥歯だけにのしかかってしまい負担がかかってしまいます。そのため、長期的に考えたとき奥歯に大きな負担がかかり、寿命が短くなってしまいます。
顎関節症になりやすくなる

奥歯に負担がかかると、顎の関節にも過度な負担がかかります。
その状態が日常的に続くと、顎関節症を引き起こしやすくなり、お口が開きにくかったり、お口を開けたときに痛みが出るなどの症状がでてきます。
今の時点では問題がなくても、蓄積した負担が顎関節症を引き起こしてしまうことがあるのです。
舌足らずな発音に

上下の前歯の噛み合わせに隙間があいている開咬の場合、隙間に舌が入りやすいため、本来の正しい発音をすることが難しくなります。
例えば、「さしすせそ」が空気が抜けるような発音になったり、舌足らずな発音になってしまったりするのは、噛み合わせの問題が関係しているかもしれません。
消化不良につながることも
開咬の場合、奥歯でしか噛むことができないため、しっかり食べ物を噛み砕くことができずに消化不良につながることも。
消化不良につながると、胃腸の不調にも繋がります。
食事をしっかり噛めることは、消化を助けて、からだの健康を維持する基本となります。
前歯で噛めるようになる感動を!
インビザラインGOでは、軽度の開咬であれば改善することが可能です。どのような仕組みで治療を行うのかは、マルチトゥース挺出用最適アタッチメントのブログをご覧下さい♪
「あれ?前歯で噛みちぎれたことないかも?」というあなた、一度ご相談くださいね!
記事監修者:歯科医師 庄野太一郎
徳島県、昭和大学歯学部卒業。医療法人庄野市歯科診療所の理事長として、庄野歯科医院徳島院、庄野歯科医院北浜オフィスを開設。国際インプラント学会に所属し、インプラント治療の技術研鑽に努め、四国初のインプラントセーフティーマーク取得医院として認定。現在、関連書籍も出版。